前期の藤女子大学の担当講義が終わりました。15回の講義でしたが、少しでも学生達の琴線に触れた言葉が伝えられたとしたら、嬉しいなと思います。
最後の講義では、私たちの実践は「価値の実践」と言われます。どういう結果が生じたら、私たちの実践が正しかったのか、人の幸せは人それぞれで多様です。ですから、その評価は難しく、人によるという側面があります。私たちが持つ知識や技術を何のために、どのように使うのかは、社会の中でその人が尊重され、社会やその人の変化の可能性といった、私たちが依拠する理念や思想や哲学という「価値」によって説明ができないといけない。と諸先輩から教えていただいたことを伝えました。
「ご家族さんから素敵なお手紙をもらって涙が出そうです」と、居宅ケアマネから「お手紙」を読ませてもらいました。そこには、介護の混乱の中で悩みながら決断した施設入所について、荷物がなくなった部屋をみて、本当にこれで良かったのかという思いや、入所先で元気は姿を見て良かったと感じたこと、そして、その混乱した時に見た「あなたの笑顔で救われました」と記載されていました。思わず一緒に泣きそうに・・・
私たち自身を支える出来事やお手紙をいただくことがあります。私にも机の中に捨てられないお手紙があります。価値の実践が、結果に結びついた時、私たちのモチベーションはググっと上がります。そんな出来事を、また次年度、学生さんに伝えたいと思います。
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