口腔衛生への取り組み

石﨑施設長のBLOG

 ある日、「口腔衛生管理・経口維持の取り組みにお困りではありませんか?」というFAXが届きました。入居者の皆さんの「食べる」を大事にしたいと考えていた私たちは、早速送信元である月寒中央の「たく歯科」さんと、連絡を取りました。

 咀嚼する力、嚥下する力が弱くなると低栄養や脱水のリスクに繋がりますし、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。(誤嚥性肺炎を発症した肺の中の菌と口腔内の菌は、80%以上の確率で一致すると言われています。)令和6年度の介護報酬改定では、入居者の方々の口腔の健康について一定期間ごとに評価することが、介護老人福祉施設の義務となりました。「もっと美味しく」「もっと楽しく」ご入居者に食事やおやつを召し上がっていただくには、どのような取り組みが求められるのだろうか、食事の形態をやわらかく、細かくする他の方法はないのか悩み、手探りの状況でした。計画作成や評価に関わる介護職員の事務作業が増加する負担も気になっていましたし、他機関、多職種の連携が求められる状況にもありました。

 口腔衛生の取り組みは、一般的に優先度が低く捉えられているのではないかと、介護支援専門員時代から困難性を感じていましたし、家族を誤嚥による窒息事故で亡くしている私にとって、この取り組みは必然と言えるかもしれません。

 たく歯科の髙橋院長は、食べる全般の機能回復を支えるのが歯科医であると考えておられ、私たちが持つ「食事を『食べる』ことへの想い」と共鳴する連携となりました。「食べる」を支える10月から始まったこの取り組みは、必ず良い結果がでるはずだと考えています。優しい院長、摂食支援の専門家であり、明るい歯科衛生士の皆さま、熟練の事務スタッフの皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

 家庭内も、定期的なケアを怠ってしまうと環境が悪化します。しかも、たく歯科さんに治していただけるものではないのです(涙)皆さま、くれぐれもご注意ください。

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