3月にスタートした職責基準研修が順調に進んでいます。受講者アンケートでは前向きな反応が多く、また、他拠点との交流の有効性の指摘も多くありました。研修では「経営・財務」に関して、収支の把握や稼働率への意識という項目があり、上位職は現場に説明する役割も期待されています。
アンケートには「現場に数字を伝える『意図』を届けるのが難しい」という記載がありました。確かに、制度によって規定されている業務のなかで、なぜに数字を意識すべきなのでしょう。
一般的に「自分たちの強みを活かし、誰かを幸せにすることを考えるのがビジネスである」と言われます。その感動が大きく、満足度が高いほどにリターン(お金)も大きくなる。自分たちの強みを追求することが差別化につながり、差別化されれば、競合他社と比較して選ばれる可能性が高まるということです。幸せを創造し、その結果としてリターンが発生するわけで、リターンのためではなく、幸せを作るために業務することが強調されます。
自分たちの努力や思いをくみ取って、その思いが評価されるという側面もありますが、評価における客観的な指標とは、やはり数字です。ですから現場では、自分達の強みの探求の結果という主観的評価と、数字としての客観的な結果を照らし合わせるという作業が必要になります。
私たちの業界で主観的評価をしようとすると、「ご入居者やご利用者の皆さまは、どのように感じていらっしゃるだろうか」という他者意識が必然となります。どうか他者意識はご家庭でも大切にして、ご安全にお過ごしください。
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